着物に必要な小物一覧と手持ちがない場合の代用品についてご紹介!

2025

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和装小物

着付け

2025年1月6日2025年1月18日

着物は身ごろを重ね合わせた部分がずれないようにしたり、締めた帯が解けないようにしたりするためにさまざまな小物を使用するのが特徴です。

この記事では、着付けに必要な小物と着用後に合わせる小物を一覧で紹介しています。

小物の手持ちがない場合の代用品も紹介しているので、参考にしてみてください。

目次

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着物の着付けに必要な小物

ここでは、専用の下着や着物がはだけないようにするヒモ、衿や帯の形を整える板など、着付けに必要な小物と役割についてご紹介します。

着物を着る前の準備に、ぜひお役立てください。

肌襦袢

肌襦袢は、上半身に直接着る肌着です。

筒袖の半纏のような形状をしており、素材は吸湿性が高い白い木綿地の晒やガーゼで作られています。

肌襦袢には、汗や皮脂から着物が汚れてしまうのを防ぐ役割があります。

通常は上半身のみの肌着ですが、なかには裾除けと一体化したワンピースタイプのものがあり、着物の着付けに慣れていない方におすすめです。

裾除け

着物を着用した際に、裾裁きを良くするために着用する下半身用の下着です。

肌襦袢と同様に汗や皮脂で着物が汚れるのを防ぐのと、寒い季節の冷えを予防する役割もあります。

裾除けには腰巻タイプの他、ペチコートタイプ、ステテコタイプ、肌襦袢と一体化したワンピースタイプがあります。

着付けに慣れていない方や、着付け時間を短縮したい方はワンピースタイプを選ぶと良いでしょう。

長襦袢

長襦袢は肌襦袢の上、着物のすぐ下に着用する下着です。

丈は着丈ほどで袖に振りがあり、着物とほぼ同じ形状になっています。

長襦袢にも肌襦袢と同様、着物を汗や皮脂から守る役割があります。

フォーマルシーンでは白い生地で仕立てた長襦袢を着用しますが、袖から見える下着のため通常は着物に合わせた色味のものを着用するのが特徴です。

半衿

半衿とは長襦袢に縫い付けて使用する、幅が15cm程度、長さが1~1.1mの細長い形状の布のことです。

半衿は、お化粧や皮脂、汗などの汚れから着物の衿を守る役割があります。

そのため、半衿は着用するごとに取り外すのが特徴です。

取り外した半衿は洗濯をして繰り返し使用します。

半衿を選ぶ際には、着物の衿と色や柄の相性が良いものを選びましょう。

衿芯

衿芯は細長い板状のもので、半衿を付けた長襦袢に使用します。

半衿の下に衿芯を挿し入れることによって、衿を抜いた際に美しい形に整えられます。

衿芯がないと衿がきれいに立たず、頼りない感じになってしまうため、必ず使用しましょう。

衿芯を使用する際には、半衿の肌に触れる側の方に入れるようにして、芯が表に透けて見えないようにします。

腰ひも

腰ひもは着物を着付ける際に、前身頃を合わせた後に腰の部分を締めるために使用します。着物の着崩れを予防する役割もある、とても大切なアイテムです。

また、お端折りを作る際にも腰ひもを使用します。

「腰ひも」という名前ではありますが、着付けの途中で着崩れしないように胸元を締める「胸ひも」として使用する場合もあります。

伊達締め

伊達締めは幅10cmの細長い帯状のひもです。

長襦袢に1本、着物に1本、それぞれ着用する際に腰に巻いて使用します。

着物を整え着崩れを予防し安定させる役割があります。

伊達締めには、腹部に来る部分に芯が入っているものやメッシュ生地を使用したもの、マジックテープで留められるものなど、いくつか種類があるのが特徴です。

足袋

足袋は、洋服でいうところの靴下です。

形状は特徴的で、下駄や草履を履きやすくするために、つま先が親指とそれ以外の指の部分に分かれる二股になっています。

フォーマルシーンでは、白い無地の足袋を履きます。

普段着やカジュアルシーンで使用する場合は、着物の色味や模様に合わせて色や柄のある生地、レース生地などを用いた足袋を履くとおしゃれです。

帯板

帯板は帯を巻いた際にきれいに仕上がるように、帯の間や下に入れて使用します。

板は「前板」と「後板」があり、それぞれ役割が異なるのが特徴です。

前板は体の前側に入れて使用する板で、この板を入れることで帯にシワが寄らず、パリッと張りのある仕上がりになります。

後板は体の後ろ側に入れる板で、お太鼓以外の飾り結びをする際に使用します。

後板を入れると、帯の結びがきれいに整えられます。

帯枕

帯を「お太鼓」結びにする際に使用するアイテムが帯枕です。

帯枕をお太鼓部分の下に入れることによって、ふくらみのある仕上がりになります。

お太鼓を大きくふっくらとさせたい場合は厚みがありサイズが大きい帯枕を使用し、小さめに結びたいなら厚みが薄く小さいものを選びます。

帯枕は、帯の仕上がりに合わせた大きさのものを選ぶようにしましょう。

帯揚げ

帯揚げは、帯枕が見えないようにかぶせて使用する、幅30cm長さ160~180cmほどの布です。

着物を着用したスタイルで、帯の上部に細く見える布が帯揚げになります。

帯揚げを選ぶ際には、フォーマルシーンやカジュアルシーンによって異なるため注意が必要です。

フォーマルには白無地か白地に金や銀の施しがあるもの、カジュアルの場合は着物の柄や色味に合わせて選びましょう。

帯締め

帯締めは、帯を結んだ後に巻いて固定しズレを予防するのと合わせて、和装に華やかさを添える役割があるひもです。

帯締めは帯揚げとセットで使用します。

帯締めの種類には「丸ぐけ」と「組ひも」の2つがあり、着物の着用シーンに合わせて使い分けるのが特徴です。

丸ぐけはカジュアルシーンに、組みひもはフォーマルシーンに使用します。

あると便利な着付け用小物

ここからは、着物を着る際に必ず必要というわけではありませんが、使用すれば美しく着こなせたり、楽に着付けができたりする小物をご紹介します。

着付け初心者の方や、着物を着る時間を短縮させたい方におすすめです。

和装用ブラジャー

通常、ブラジャーはバストにボリュームを持たせるために着用する下着です。

しかし、和装用のブラジャーはその逆でバストのボリュームを抑えるために着用します。

その理由は、着崩れを予防して着物を美しく着こなすためには、体型にメリハリがない方が良いからです。

和装用ブラジャーを選ぶ際には、ムレを予防する吸湿性の良い素材を使用したものがおすすめです。

タオル(体型補正用)

着物の着付けでは、ウエスト部分のくびれをなくすためにタオルを使用します。

ウエストのくびれをなくすのは、メリハリのある体型だと着物をきれいに着付けできないためです。

着物を着るのに適していると言われているのが、いわゆる上から下までストンとした「寸胴」体型です。

そのため、くびれた部分にタオルを当てて体型を補正してから、着物を着付けます。

晒(体型補正用)

晒はポコッと出た腹部に巻いてボリュームダウンさせるために使用します。和装用ブラジャーの代わりに、バストのボリュームを抑えるためにも使用できるのもポイントです。

1反10m近くある晒は、バストから腹部まで続けて巻き締めることで、一度でボリュームダウンできます。

晒をきつく巻くと後で息苦しくなるので、適度に加減しながら巻くようにしましょう。

コーリンベルト

ゴムひもの両端にクリップが付いているのがコーリンベルトです。

身頃の下前と上前をクリップで留めて、衿元がはだけないようにする目的で使用します。コーリンベルトはひもの部分がゴムでできているため、テンションがかかり胸元が安定して着崩れがしにくくなります。

また、伸縮性のあるゴムのため、締め付けがきつくならないのもポイントです。

ゴム製腰ひも

腰ひもにはゴム製のベルトタイプのものもあります。

伸縮性のあるゴム製のベルトなら自然な締め付けのため、腰に巻いても息苦しくなりません。

ゴムベルトが着物をしっかりと締めて抑えてくれるため、着崩れの心配がないのもポイントです。

ゴムベルトを腰に巻いたら留め具で留めるだけなので、とても簡単に使用できます。

着付けクリップ

着付けクリップは、着物を着付ける際にズレを予防するための仮止め用の小物です。

背中の中心部分の縫い目がズレると着物が美しく着こなせないため、着付けの際に着物クリップを使用して仮止めします。

衿や、お端折りなどの形を整える際にも使用すると仕上がりがきれいです。

その他には、帯上げを結ぶときに着付けクリップで仮止めすると、きれいに整えられます。

着付け用小物の代用品

着物を着付ける際に使用する小物を準備していなかったり、持っていても破損して使用できなくなっていたりする場合があります。

そのような際に、比較的簡単に購入できるものや、手持ちのもので代用できるアイテムをご紹介します。

腰ひもの代わりになるもの

腰ひもは、ひも状のものであればどのようなものでも代用できます。

なかでも、ストッキングや伸縮性のある包帯がおすすめです。

ある程度、伸び縮みする素材なら着物をしっかりと抑えてくれるので、ゴム製の腰ひもの代わりになります。

また、100円ショップやホームセンターで売っているビニールひもも、腰ひもの代用品として使用可能です。

着付けクリップの代わりになるもの

着付けクリップが破損して使用できない場合は、洗濯ばさみを代用品にできます。

着付けクリップと洗濯ばさみは形状が似ているため、代用品とするのにさほど問題はないでしょう。

ただし、洗濯ばさみの内側の挟む部分が角になっていると、着物や帯の生地を傷めてしまう可能性があります。

洗濯ばさみを使用する場合、可能であれば角のないものを選んでください。

半衿の代わりになるもの

半衿の手持ちがなかったり、傷んでいたりした場合には手ぬぐいを代わりに使用しましょう。

半衿を持っていなければ、付けなくても良いと思われる方もいるかもしれません。

しかし、半衿は着物の衿を汚れから守るために必要なものです。

そのため、手持ちがないなら手ぬぐいやスカーフなどを半衿の代用品にして、長襦袢の衿に付けるようにしてください。

衿芯の代わりになるもの

衿芯も着物の衿元を美しく形作るために必要な小物です。

もし、衿芯を準備していなかったり、折れて使用できなくなっていたりした場合は、代わりとなるものを見つけて使用しましょう。

代用品としておすすめなのは、硬さと適度なしなやかさがあるクリアファイルです。

クリアファイルがなければ、硬さのある厚手の紙類でも対応できます。

帯板の代わりになるもの

帯板の代わりになるものは、ある程度の硬さとしなやかさがあるクリアファイルや下敷き、ボール紙のような厚紙です。

クリアファイルやボール紙などを、帯板の形に切り取って使用します。

また、帯板本体よりも価格を抑えられるため、最初から100円ショップやホームセンターで入手できるPPシートを使用して自作するのもおすすめです。

帯揚げの代わりになるもの

帯揚げは帯枕を隠すもののため、ぜひ代わりになるものを見つけて使用してください。

胸に巻くため、代用品になるのはある程度の幅と長さがある布が必要になります。

おすすめなのは、大きめのスカーフですが、ない場合は風呂敷も代用品として使用可能です。

使い方は帯揚げと同様に、スカーフや風呂敷を帯枕にかぶせて帯の上部に巻き、前側中央で結びます。

帯枕の代わりになるもの

お太鼓結びをした際に、太鼓の部分にふくらみを持たせられる素材であれば帯枕の代わりになります。

家にあるものでも代用可能で、スポンジやタオルを丸めたものが簡単に使用できるのでおすすめです。

スポンジや丸めたタオルをガーゼ(カットしていないもの)の中央部分に置いてくるんだり、ストッキングに入れたりして使用します。

着物に合わせる小物

着物を着付けた後に、アクセサリーのような小物をプラスすると華やかさが増します。

また、季節によっては防寒対策にアウターも必要です。

ここでは、着物に華やかさを与える小物や防寒対策におすすめのアウターのご紹介です。

帯留め

帯留めは帯締めを留める際に使用する小物です。

洋装で例えるなら、ベルトのバックルが帯留めに当たります。

必ず使用するものではありませんが、帯締めを結んで留めるのではなく、帯留めを使用して留めたら装いがより一層華やかになります。

フォーマルシーンでは宝石が付いた帯留めを、カジュアルシーンでは七宝焼きや陶磁器製など自分の好みに合う素材のものを着物に合わせて使用しましょう。

履物

和装用の履物は草履や下駄です。

フォーマルシーンで草履を履く場合には、着物の格に合わせて白や金、銀を用いたものを選んでください。

カジュアルシーンでは、色や柄物など着物とのコーディネートを考えて草履を合わせましょう。

「ぽっくり」と呼ばれる下駄は、七五三や成人式、結婚式などお祝いのシーンで履くことが多いです。

バッグ

和装でバッグを選ぶ際には着物の格や、着用するシーンに合わせます。

フォーマルシーンで着用する格式の高い礼装の場合は、草履等同様にバッグも白や金、銀を基調としたもので、大きさも小ぶりなバッグにしましょう。

自分の好みで選べるカジュアルシーンの場合でも、ショルダーバッグではなく、あまり大きくない手提げバッグがおすすめです。

和装用アウター

着物用のアウターには専用のコートや羽織、ショールがあります。

コートは袖の振りや、ふくらみのある帯が隠れるように、身幅や袖幅に余裕のある仕立てになっています。

羽織は、洋装でいうところのカーディガンやジャケットのように室内、室外両方で着用できるアイテムです。

ショールは和装専用のものだけでなく、洋装用のものを合わせても問題ありません。

まとめ

着物を着用する際には、沢山の小物を使用するのが特徴です。

小物の手持ちがない場合は、代用品を上手に使用して着付けをすれば問題ありません。

着付けに小物類や身近にあるものを上手に利用して、着物を着る生活をぜひ楽しんでください。

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